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しごとおわりにちょっとしゃべっていくところ。
「『吾輩は猫である』殺人事件」
18年間地味~にたまっていた「いつか描きたい」をクリアしました。
(幅サイズおさまってないのでサムネにしてあります。)
 

漱石の『猫』にも見られることだけど、人間の状況を猫に置き換えた描写が面白いです。
 

ホームズがおかしいのは多々あることだけど、ワトソン先生もなかなかキャラぶっ飛んでる。(しかし静かにではある)


潜入先の船で阿片なめちゃって虎気分になって大暴れする吾輩と、それを必死に止めるホームズの場面はギャグ漫画読むのと同じ感じで読みながら笑ってました。そしてヤクは怖いな…と思いました。(うん)
 

今回これを描くにあたり猫達の外見的特徴を読み返しました。
主に色を塗るのに必要な作業をしました。
自分用まとめみたいな文章なので読まなくて大丈夫です。

作中、猫種が明記されているのは伯爵(シャム)とマダム(チンチラ)。
本編で「おや?」と思ったのは伯爵の瞳の色が「翠の眸」と描写されていること。シャム猫の目は基本サファイアブルーなのです。
なのでそこは古来日本における青と緑の認識が曖昧(正確には「青」という呼び名に含まれる色の幅が今よりも広い)であったことを考えて「これは翠と書いてあるけどつまり青であることも可能だ」ということにしました。(力技)

マダムの瞳も本編で「サファイア」って書かれてて、チンチラは深いグリーンが多いんだけどマリンブルーの子もいるからギリなくもないか…というのと、逆に鉱石の方面から考えればサファイア自体は青に限ったものではなくグリーンサファイアだってあるんだからどうとでもなるよね、ということにして、とりあえず文章から受けるイメージにすり寄らせつつマリンブルーでいいよ。(力技)

倫敦組は、猫種は明記されてないけど本編の描写からみて
ホームズがロシアンブルー(ブルーコート・グリーンアイ・イギリス)
ワトソンがマンクス(ボブテイル・ノアの方舟の逸話・イギリス)
かな~と思います。
ホームズの美しい翠の眸!ついに塗れる!って思ったら笑ってるのと白目の絵しかなくて私よ…ってなりました。

虎君は虎猫というか縞猫でオッドアイってことしかわからないんだけど、茶色と黒のオッドアイってあまり見ない気がする。
それともあれですかね、ネットや雑誌に載せるのって「うわっキレ~!」ってなるような色の写真が主で茶色×黒って地味だからあまり見ないってことなのかな…。わからんけど。

将軍は隻眼の黒猫ということしかわからないのと、どっちの目が潰れてるのかわからない…。今回通読はしてないからそこまで調べられなかった。大体のページで「隻眼」としか書かれてない。

最後に吾輩だけど。
これは漱石の『吾輩は猫である』中に書かれている「黄を含める淡灰色に漆の如き斑」(うろ)っていうのを、何の予備知識も無しに想像するとこうなるかな~というのをかたちにしてみたものです。
『猫』の主人公(吾輩)のモデルになった実在の漱石の飼い猫は縞猫だった、「斑」はブチのことではなく「虎斑」で縞の可能性も、とかいろいろ説があるので、ややこしいから単純に文字から読み取れる要素だけを拾って塗りました。
最初に夏目家に迷い込んできた猫が黒猫の福猫っていう話もあるので、黒猫でもいいのかな~と思ったけど、黒猫将軍の存在を考えると吾輩は黒猫違うな、ってなりました。本編中で将軍の黒さ加減を描写するシーンが何回か出てくるので、自身が黒猫だったらそこまで言わないかなってのもあります。

というところでしょうか。
わ~いこれで荷物(苦痛ではなかったけど)がいっこおろせた~!
次へ進もう。
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