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しごとおわりにちょっとしゃべっていくところ。
2016年の「滝平二郎の仕事展Ⅱ」で、感心したエピソードがあったんだけどブログに書かなかった気がするので今日書きます。
デジカメのデータを整理したら出てきたのでせっかくだから。
(お、おまえ…昨日食べたお菓子のことも忘れるのに5年も前のことをよくぞ…よっぽど心に残ってるんだね…)(うん)

まず、岩崎書店の元担当編集さんのお言葉のパネルがこちら。
(サムネになってます。読みにくかったら言ってね…)

テキストに起こすのは権利的に良いのか悪いのかわからないので写真データを使いました。


で、こちらが件の「三日月バージョン」。


そして現行の「二十日の月バージョン」。

私もこっちの絵で読んだと思う。年齢的に。
このエピソードを読むまで2種類あることを知らなかった。

制作サイドにはもちろん勉学的な理科の話があって修正が入るのだけど、絵本を見るこども側は「お話と絵」を見て感覚として受け取るわけで、その感覚の部分で間違ったことを教えてはいけない、ってちゃんと向き合ってくれたことが嬉しい。
「絵として、お話として素敵ならいいじゃない。こどもが読むんだし、そもそも創作だし」とはならない、両先生の教育者としての責任が感じられて感動しました。むしろこどもが読むものだからこそ、間違ったものを作ってはならない、ということでしょう。
そしてやはり専門家の先生方はちゃんと見るべきところを見てるんですね。私なんて恥ずかしながらまず気づかないね…月のかたち・位置と時刻の関係…。

これは小説作品でいう「校閲」などにあたる指摘なのかな。
三日月なら絵的にも詩的にも「画になる」という雰囲気もわかるけど、間違いはいけない、と。

その点でいうと、私はずっと気になっているのが実写映像作品(ドラマでも映画でも)における「満月」の映像。あれが使われる回は作中の日付上、ちゃんと満月の日の設定なのだろうか。
どの作品ということではないんだけど、「夜」の説明として使われる月映像の満月率の高さが気になっているのでした。


私も月齢を覚えたいな~って何度も思うことがあったんだけど、一日の見た目の差がどう考えても覚えられなすぎるので何度も断念しています。
空を見上げても近眼と乱視でお月様いっぱいあるしね…(つらい)
イラストや絵の世界では「三日月っぽい形の月」はなんでも「三日月」って言うとこあるけど、本来は三日目の月だけが三日月なんでしょ…。
逆なのに有明月も三日月って言っちゃうとこあるじゃない…。
ああいうのがちゃんとわかるようになりたいんだけど全然頭に入らない。
江戸時代の人みたいに月のかたちを見ながら「今月ももう●日かぁ」なんてかっこいいこと言ってみたい人生だった。

ちなみに明日は満月らしいです。
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無題
私も月の名前わからない…。
三日月の件も言われなければわからなかったな…。
先生方の姿勢が素晴らしすぎる…!
子どもの好奇心とか着眼点って斜め上をいくから、こういう細かいところの気配りは大事だなと思います。
snow 2021.02.26 22:47 編集
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